お守りのように

肌身離さず

ずーっとしていた

思い出のリング


死の淵から生還した時も

大切に握り締めていた


辛い時も、楽しい時も

支えてくれていた

大切なリング


いつの日も、どんな時も

一緒居てくれた

大切なリング


でも、今日からは

もう二度と

あたしの左手で

輝く事はない


それなしで、これからは

生きて行くと決めたから


左手の軽さに慣れた頃

きっと、あなたも

私のこと

忘れているかしら