kisekiお客様のお付き合いで「二丁目の奇跡」と言う芝居をシアター代官山というところで観劇して来ました

原作は二丁目実在のお店とママの物語で大概の人は知っている大御所だよって言われて…

誰だろうって思ってたら、あたし達の三世代くらい前の方で勿論お名前も存じ上げている方なんですが

あたくしが若かりし血気盛んだった頃、まだ前のお店でチーママをしていてちょいとイザコザってま、そのお話はいずれすると致しまして

でも、それからもう17年まぁ話のネタにでも見に行きましょって軽い感じで行ってきましたぁ

物語は30年前の新宿二丁目のゲイバーを舞台に繰り広げる様々な人間模様…

場所が場所なだけに色々ハプニングが次から次へと起こって、少し時間の長い芝居でしたが、飽きる間もなくエンディングへ

脚本が良く出来ていてとっても面白い芝居でしたぁ

二丁目に最初に出だしたのがホント若かったあたしは、多少時期はズレているけれど、その時の時代背景などが凄く良く分かって

とても考えさせられるモノでした

今でこそ、ゲイに対する偏見はだいぶ無くなってきてはいるけど

当時はまだまだ差別的で、恋人・家族・社会・そして自分たちを取り巻く環境にもみくちゃにされながらも、必死に生きていくゲイの人たちが描かれていて…

あたし自身が歩んできた人生にも重ね合わせたりして、色んなことを思い出したよ

子供の頃、他の人とは少し違うという事で…周りからバッシングを受けそうになって闘ったこと(あ、勿論勝利しましたよ)

学生の頃、大好きな恋人が出来たのに、親にも紹介出来なかったこと

大人になって、生涯を供に歩こうと思ってた人が、やっぱり子供や家庭が欲しいからと他の女の人のところへ行ったこと

そしてそれを、最後は笑顔で見送ったこと

あ、でもね…あたし

こういう境遇に生まれて、後悔したり恨めしいだなんて思った事は一度もないんだぁ

だって、あたしの人生にはさっき語った以上の…嬉しかった事も楽しかった事も、幸せだった事もた〜くさんあるから

そして、これだけ沢山の素敵な人たちに囲まれて生きているしね…

何が起こっても明るく笑い飛ばして生きるってのがゲイの真骨頂じゃない

もともとGAYって言葉の意味はね…派手、いい気な(のん気な)、華やか、きらびやか、ハッピーって意味もあるのね

だからさぁ、あたし達はそうでなくちゃいけないのそう思ってる

劇中で「ここの店に来る皆は、元気をもらいに来てるんですよ」っていうセリフがあって

あたしも実際、お店に来て下さるみんなに言われて…それがとっても嬉しかったりだからまた頑張れるあたしも居る訳で


この芝居「二丁目の奇跡」の最後にはこんな質問が

「もう一度生まれ変わったら何をしますか?」

劇中そのママは

「もう一度生まれ変わったら、また二丁目でお店をやりたい」と

あたしならこう答える

「もう一度生まれ変わったら同じ人生を歩んで、二丁目で葉千子とR&Bを開いて、そしてもう一度今一番大切なあの人に巡り逢いたい」って