約7年前、2009年6日13日。あの日、ハワイでバカンスを過ごしていたあたしは何かに呼び寄せられるかのように、急遽1日早い飛行機にチケットを変更して成田-羽田を経由して広島へ。メインのヘビー級のタッグのタイルマッチにギリギリ間に合う。そこで起こったことは、今でも事細かに覚えてる。

その日は眠れないまま夜を明かした。翌日博多でのヘビー級のシングルのタイトルマッチがカードの変更があったのは知っていたけど、本来東京に戻る日であった為羽田空港へと戻る。地上に降りて入っていた留守電を聞き、急遽また博多へと飛んだ。試合前に一言だけ激励の言葉をかけた。

博多でのメイン、リング上の選手は勿論、セコンドもまた観客の皆も心をひとつにして固唾を呑んで見守った。無事試合が終わり彼が新チャンピオンになった。暗闇の中のたったひとつの希望の光だった。若いチャンピオンは重圧に負けずに直向きに闘った。

それから時が流れて6年後の七回忌興行が広島のあの場所で行われた時、彼はそこには居なかった。遠く北海道の地で試合をしていた。そこに居ない自分に誰よりも違和感を覚えていたのは彼自身だった。

それから1年後今日、運命の糸に引き寄せられ此処に戻って来た彼は、しっかり王座のベルトを手にしていた。そしてタイトルマッチ!今日リング上から東側バルコニーの三沢さんの写真に、彼はなんて話しかけるんだろう...

7年分の全ての思いを胸に、今日は観戦します。

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